2017年12月30日 午前3時 401号室

よく行く喫茶店には旦那が賭け麻雀ばかりやってると愚痴ってるババアがいつもいる、アルバイトをしていたコンビニにはオカマとか嘘ばかりつく37歳童貞とか変な人たちばかり働いていて客も変なのばっかりだった、川の終わりと海の始まりがあって、フィリピンパブと元ヤンキーのやってる店がやたら多くて、街中が変な匂いになった次の日は雨が降った。
生まれて育った街を出て行くのは二回目だ。

年末に仙台に部屋を借りて暮らしを始めた。
小学校が家の目の前にあって、洗濯物を干しながら校庭に犬を放したいな〜とか考えている。


2017年はずっと変だった。
意味不明なくらい落ち込んだり、高校生の時ぶりにアイドルにハマったり、マッチングアプリで知り合った人と会ったり、好きだった人に告白をしてしっかりフラれたり。
今までちゃんと避けれていた所にぶつかりまくって大怪我、頭から血を流しながら脳内はクエスチョンマークでいっぱいだった。
変わろうとなんかしなければ、ちょっとした事がキッカケになっていて『無意識にトラウマをこねくり回して伸ばして踏んでじっくり寝かせて出来たとてもコシのあるおうどんを無意識に食って気付いた時にはゲボ吐きまくってる』みたいな地獄タイムに突入しなくて済むのにな〜と思ったけど、地獄タイムは道を歩いてたり、人の会話が聞こえたり、テレビ見てる時とかそういう普通の生活をしていてもやってくる。ヤァヤァヤァ。だから曲を作ったりしてるんじゃない?って感じで答え合わせのような辻褄合わせのようなことをしては、結局は地続きなんだな〜とひたすら受け入れまくって明日からもまたがんばろう〜〜状態。

という話をデリヘル嬢にして2017年は終わった。やっぱり変だった。
「来年はさ」
「え?」
「来年」
「うん」
「良いことあるよ」
「うん」